ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。
「俺、それ知らない。終業式の前日って一緒に帰ったよね?」
「あ、うん…その…昼休み?」
「昼休みも一緒にいて…そういや遅れてたっけ?」
隆裕くんは口に手をそえる。
「そういやクラスの男子に呼び止められてたよな?」
原くんはニヤニヤしながら言う。
「でもそれは断ったし…、その…他にはあんまりいない、し?」
「あんまり?」
隆裕くんの眉毛がピクッと動く。
「でも、隆裕くんだってモテるんじゃ」
「だからこいつ仲良くねぇ女とろくに喋れねえって。モテるけど大抵話しかけても無愛想だから冷められて終わりだよ」
羽田くんの言葉に「うっ」と言葉が詰まる。