ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。
通路を曲がると誰も入ってない部屋ばかりの通路。
ぐいっと引っ張ると、
静かに壁に押し付けられる。
「で?何あれ。どういうこと?」
「いや…みんな平等っていうか、そりゃあ七海や原くんはいっつもクラスでは一緒だし、でも他の時は差別する必要ないし」
「愛想振り撒く必要なんかないし」
「愛想振り撒いてなんか…」
そう言うと小さなため息をついて、耳元に顔を近づける隆裕くん。
ふっと息をかけられる。
「きゃっ」
あたしの顔の横に腕を置いて、
近距離に隆裕くんの顔がある。
長い前髪が無表情の彼のかっこよさを引き立たされる。