ロールキャベツ系男子に恋してしまった結果。
「ほら、立って?」
手を差しのべられて、それを握ると引っ張られる。
「口の中切れてない?」
「だ、大丈夫…ありがと…」
立ってみるとさっきの原よりも全然背が高いことがわかる。
まっすぐ向くと彼の首も見えない。
顔は整っていて、優しい印象。
髪は少し茶色がかかっていて、セットは流されてないけれどさらさらで流してるだけでもすごくかっこいいの部類に入るだろう。
「ううん、怪我がなくてよかった…っていっても少し頬が腫れてるね、保健室行こうか」
原はいつのまにかいなくなっていて、
あたしが不思議に思ってると、
「あ、アイツ?あれはちょっと痛いはなししちゃったからね、逃げたんだと思うよ。そんなことよりもはやく保健室いってその腫れたほっぺた冷やそ」
何気に怖いこと言ってるような気はしないでもないけど
「うん、行こう」
とにかく保健室に行くことにした。