トビラの向こう側


それから、何日か後に客として葵に会いに行った。


でも…お前は気づかなかった。




しばらくして、今までいた高城コーポレーションを辞めた。


葵の近くにいて記憶を取り戻したかったからだ。


迷いに迷って決めた事だった。



そしてアンブレラで働き始めて…一緒にいれば、思い出してくれる……
そう思っていた俺は甘かったかもしれない。



お前がすぐ近くにいるのに抱きしめる事もできない。




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