冷たい彼
「修花ちゃん…」
何で、今さら。
あ、また元に戻ってる。いつもの…いつものおとなしくて、可愛らしい修花ちゃん
……の容姿。
「沙彩、行かなくていいわよ。何の用よ?」
「ゴメンなさい、綺沙樹さん。私、沙彩ちゃんに用があるの…通してくれないかなぁ?」
でも…喋り方は鼻にかかる甘ったるいまま。
それが逆に怖い。
「悪いけど前科があるから通せないわね、二重人格ブスの性悪女が」
き、綺沙樹ちゃーん!!
公共の場でそんなことを…。
「あら、何のことかなぁ?修花わかんなぁい。…いいからさっさとどけよ」
最後は小さな声でドスの利いた脅しだった。
「沙彩ちゃん…来て…くれるよねぇ?」