冷たい彼

私は急いで髪の毛をポニーテールにして淡い青のつなぎに着替えた。
今回はヒールじゃなくてブーツ。

 ブオォオン! 

あ、この音は皇雅さんのバイクだ!

「皇雅さんっ!」

扉を開けるとやっぱり皇雅さんがいた……あ、れ?
オーラが怖い…怒ってる?
不機嫌?

「沙彩、単刀直入に聞くが…こいつ誰だよ?」

そう言って見せられたケータイの画面には後ろ姿の春真と私が映っていた。

「えっ?……!春真…」
「…春真?」

あっ…!
口に出して言っちゃった…。

「おそろいのピアスまでしてるらしいなぁ…?」

そ、そのことまで!
…あの3人組ぃ~…。

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