冷たい彼
「また使った、敬語」
「えっ!?…あ、……ん」
皇雅さんは私に触れるだけのキスをした。
「次は、こんなんじゃすませねぇから。乗れよ」
「は、…うん!」
皇雅さんの黒金のバイクと春真の黒赤のバイク。
形もエンジン音も違う…まるで、
皇雅さんと春真みたいに…。
「沙彩、ついた」
「あ、うん!…わぁ、人がいっぱい!」
そこには…いろとりどりの人がいてびっくりした…。
「幹部室にいろ、でもそこに麻尋がいるから近づくな、喰われる。俺はちょっと回ってくるから」