冷たい彼

 ~♪~♪~♪ 

ケータイが震えてメールの受信音が聞こえた、
この着メロは沙彩だわ。

“綺沙樹ちゃん、今から綺沙樹ちゃんにとっておきのプレゼントをあげるね!”

とっておきのプレゼント?
…今日、何かの記念日とかだったかしら?

 ピーンポン♪ 

うちのちょっと低めのチャイム音が鳴り響き
私はパタパタと玄関に向かった。

「はい……」

バタンッと勢いよくドアを閉め鍵をかけた。
変態や幽霊何かよりももっと嫌な人物が玄関の前にいたから。

「…綺沙樹?」

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