冷たい彼

「…ゴメンなさい…でもっ、心配っで…」

心配してるのに…どうして?
自分の彼氏を…好きな人を心配しちゃいけないの?

「悪かったよ、俺は無事だから泣くなよ」
「うん…」

皇雅さんが無事なのがせめてもの救いだよ…。

「笑え、沙彩」

でも…時々すごく優しかったりするのは…私が杏子さんに似ているから?
それがうれしいけど辛いよ…。

でも皇雅さんがそう言うなら…私は私の中の1番の笑顔を皇雅さんに向けるよ。

「!!…うんっ!」

私が笑うと皇雅さんも微笑んでくれた。
でもすぐ顔が曇った。

「悪ぃ…俺のせいで、沙彩に怪我させちまった…」

< 194 / 337 >

この作品をシェア

pagetop