冷たい彼

麗さんが焼き飯を食べているうちに私はなぜか結城さんに手を引かれ廊下に来ていた。

「さっきの電話は皇雅だ、沙彩を捜してる」

「わかっ、てます…」

皇雅さんが私を捜しているのも、その理由もわかってる。
きっと…杏子さんが見つかって、私を…捨てるため。

「沙彩…皇雅の情報網は半端じゃねぇ。だから、俺が沙彩を守るにはそれなりの理由がいんだ。…話して、くれるか?」

「…はい。でも…夕食を食べてからでいいですか?心の準備が…」

「あぁ、戻「沙彩ちゃん?おいしかったわ、ありがとう。蓮、襲ってるんじゃないわよね、そんなことしたら許さないわよ!」

「してねぇだろが、沙彩行くぞ」

あ、結城さんもお姉さんには弱いんだ。
可愛いなぁ…ふふっ。

「沙彩、何笑ってんだよ!食べねぇのか?」

「食べますっ!」

結城さんは焼き飯を残さず食べてくれた。
それが、何だかうれしかった。

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