冷たい彼

と声がした。姉貴が帰ってきた。

「蓮ー、この子ムグッ」

目で合図をして姉貴にかわった。

『てめぇ、嘘ついてんじゃねぇだろうな』

「えぇ、さっきのは私よ。蓮と私の家に他の女なんて上がらせないわよ、信じられないなら今から来てもいいわ」

『…蓮に見つけたら連絡しろと伝えといてくれ』

「えぇ、わかったわ」

皇雅を騙すことになるとはなぁ…。
だがあいつの情報網は半端じゃねぇ、見つかるのは時間の問題だ。


沙彩は皇雅の話になると決まって切ない顔した、そして最初の頃には見せなかった愛おしそうな顔もするようになった。

最初は無感情に皇雅について行くだけだった、でも今は…きっと皇雅を想ってる。

「俺、沙彩が思ってるほどイイヤツじゃねぇよ。んだよ…寝顔が可愛いって」

俺を男としてみてくれよ、沙彩。

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