冷たい彼

ソファで寝ている結城さんに近づきほほをツンツンとしてみると少し顔を歪めた。
可愛いなぁ…、寝顔。

「ゆ、結城さぁーん」

一応ケータイでカメラをセットして片手で持ちながら起こそうと試みている。

「んーん…、沙彩か?」

「う、わっ!」

 パシャッ 

あたしは咄嗟にシャッターを切った、だって…だって…

「結城さん、可愛すぎ」

ふわっと優しく笑った瞬間、私の手が動いてた。
これ、永久保存かも…何て変態みたいな考えをしながらもう1度結城さんを起こしてみることにした。

「ゆ、結城さん!あ…さですよ!」

「…あ、あー…。沙彩?」

今度は普通に起きた。
まるであの笑顔は嘘だったかのようだなぁ。

< 242 / 337 >

この作品をシェア

pagetop