冷たい彼
『どけっうぜぇんだよ!』
春真のバイクのエンジン音が聞こえた。
えっ、な、何する気なの!?
『裏門まで走れ!沙彩っ』
「わ、わかった!」
私はすぐ電話を切って走った。
きっと女の子を撒くためだ!
…あ。…走っていると前の方に皇雅さんが見えた。
私は俯き隣を通ろうとしたその時……腕を捕まれ急停止した。
「ひゃっ…」
「…あ、」
皇雅さんも自分の行動に驚いているように見えた。
私はそれ以上に驚いた。
触れている部分から熱が伝わり現実だと実感させる。
「あ、の…」
「…さあ「皇雅ぁ~何してるのぉ??早く帰ろうよぉ~」
皇雅さんが何か言いかけたとき…いつも皇雅さんと一緒にいるあの女の人が現れた。