ウソつき恋愛<番外編追加>
波斗君の胸の中に倒れ込む。

「オレだけを見て……」

せっぱ詰まったような声だった。

静かな二人だけの空間に別の足音が響く。

足音が止まる。

あたしは顔を上げた。

「……祥」

祥は哀しそうな目であたしを見つめる。

「やっぱり、波斗を選ぶんだな」

哀しい目で、哀しい声で、哀しい表情で祥は言う。

二人が辛そうにしているのは、あたしのせい……?

† † † † †

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