小さな主人と二人の従者
「ギャレットはどこまで私のことを知っているのだろう?」
「あいつを見ていて、ちょっとした知り合い程度だとは俺は思わないな」

 それはジュリアも感じていた。ギャレットのことを知れば知るほど、それが真逆であると確信するようになった。

「そもそも私はどうして屋敷の中にいたのか・・・・・・」

 全ての始まりはあの屋敷だと確信している。あそこで会った男性のことも気になっていたから。
 もう一度あそこへ行ったら、何かわかるかもしれない。

「あれ?ケネス?」 

 ケネスがだんだん見えなくなって、白い光で目を開けていられなくなった。

「光が消えた?」

 ゆっくりと目を開けると、夢の中のジュリアは宙に浮いていた。驚いてもがいていると、強い力で押さえられた。

「だめだよ。ジュリア、暴れたら」
「ギャレット?」

 ゆっくりと下へ向かい、地面に寝転がった。上を見ると、窓ガラスが無残な姿のままだった。

「背中、傷ついていないね?」

 ギャレットはジュリアの背中が傷ついていないか確認をした。

「うん、平気だよ。それより早く助けないと・・・・・・あ!」
「どうしたの?この黒猫・・・・・・」
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