ドロップキック【ワタシとアイツ】
「ねぇ、最後に一つ聞いていい?」


涙を拭きながら、ワタシはアイツに尋ねた。


「何?」



「あのさ、片山君って、どんな子がタイプなの?」


この質問は、もちろんまだあきらめてない事をアピールする為の質問。


「えっ!?…う~ん、タイプ…」


アイツは、しばらく腕を組みながら考えだすと、表情が険しくなり、
しばらくそれが続いた。


数分後、

アイツは、ニコっと笑い、険しい表情を解放して微笑むように、こう言った。

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