ツラの皮









片付けを終えた傍からスタッフは恒例のドンちゃん騒ぎに繰り出した。


今夜はタチバナ到着を名目にまた派手に騒ぐのだろう。






旅館内を探してみたが鈴は見つからなかった。


トールの姿は見かけたので多分一人で温泉めぐりにでも行ったか。


旅館から渡されるパスを提示すれば界隈の殆どの温泉宿の温泉をはしごできるシステムだ。






「タカトー。一緒に温泉に行きましょっ。タカトーとなら混浴もオッケーよ。」





生憎ガキは範疇外だ。


付き纏うミレイを巻き、念には念を入れて遠くの温泉宿まで足をのばした。





つか、混浴があるなら是が非でもアイツを探し出すべきだな。






……探し出したところで素直に一緒に入るとも思えねぇが……。




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