ツラの皮

----------




『おい。明日空いてっか?』






高遠から電話があったのはその週の木曜日のコト。


結局お互い仕事が忙しくて、メールのみの一週間。



え?ひょっとして会えるの?




『仕事は仕事だけど、久しぶりに早く上がれそうなんだよな。』




そんな言葉に思わず飛びつきそうになって………あ゛。




「ご……ゴメン。明日は私、仕事……接待頼まれてて……。」




そうだった。

碧樹部長の接待って明日なんだった。




単なる残業なら、何としてでも終わらせるのに。

接待は自分の努力だけじゃどうにも切り上げられない。


< 270 / 403 >

この作品をシェア

pagetop