ツラの皮



大の大人が人によっては有給まで取り、既に四十八時間以上ブッ続けているらしく、もとより線の細い赤塚さんなどは陽炎のような有様だ。




「ありえねぇ。二十歳そこそこの女が借金で脅されてるのもどーかと思うが、その理由が賭マージャンて。」




ウルサイと一蹴するものの、私だって客観的にヤバイだろと思ってるのよ。

だけど仕方ないじゃない。



と、

もっぱらの原因である穂積クンを睨むと、高遠もそれに気付き視線を向ける。




「おたまじゃくしの親は蝦蟇蛙だったわけだ。って、実の親子で随分シビアな金のやり取りだな。」



呆れたような高遠の一瞥に穂積クンは咥え煙草でへっと笑う。





「円の切れ目が縁の切れ目。親子だろうが金銭絡めば他人も同然。」


「あ、それチィ!」




私はアガリを素直に喜んだ。



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