ツラの皮
返事もしない俺の横に麻生は腰を下ろした。
ほら、というように俺に缶コーヒーを渡して、自分の分のプルタブを開ける。
俺はそれを開けないままにじっと見詰め、はぁっと溜息を吐いて項垂れた。
「………も、ダメだろ。」
思わず弱音がぽろっと落ちた。
今回の件に関しちゃ、俺が言い過ぎたのも確かだが、絶対鈴のが悪いと思う。
けどアイツから謝るような連絡は来ない。
いや、謝罪じゃないにしても、だ。
何でアイツは連絡の一つもよこさねーんだよっ!!
最初は、俺も、絶対俺からは連絡しねぇ!と意固地になっていた。
けどな。
待てど暮らせど届かない連絡に意地なんてものはすぐさま失せて、不安ばかりが嵩を増し…
今じゃ、その不安でコッチから連絡するのを躊躇うばかりだ。