ツラの皮




我ながら良い思いつきにニヤニヤしていると、いきなり頭を叩かれた。




「痛いっ!何すんのよ!」



「てめ、俺がせっかく話をしてやってるのに金見てニタニタ笑ってんじゃねぇっての!どんだけハズシてんだよ、オマエは!」



「外すって何よ!ちょっと顔が良いからってアンタのおしゃべりをありがたくご拝聴する女ばっかりだとか思い上がらないでよね!つか、それなりにちゃんと聴いてたし!」



「じゃ、何言ってたか言ってみろ!」



「えと、なんだかんだ言ってアンタが穂積クン好きだとか。」


「よもや全然違う!」




ええ~要約するとそんな感じじゃないのよぅ。






そう言い返そうとした矢先頭を叩かれ、そのタイミングで電車が来たため飲み込んだ。





ちぇ。

金の使い道考え直そうかな。





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