ツラの皮



暫く、夜景を見て、指輪を見て一人ニヤニヤしながら酒を飲んでいると、隣に人影が近づいてきた。




振り仰げば先ほど高遠と立ち去った美女が険のある顔で仁王立ちに私を見下ろしていた。







「アンタ、タカトーの何?」






私は返事に窮した。




実の父を介したマージャン仲間で、ちなみに今日はそのお陰で、奴隷という立場です・・・。



なんて事実はさすがにちょっと説明しがたい。









友達……てより仲間とか、戦友?



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