蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「か、課長……っ」
「たまには休んでみるのもいいかもな。
優花がこうして部屋にきてくれるなら」
「呼び捨て、やめてくださいっ」
名前で呼ばれただけで、抑えてる課長への想いが溢れそうになる。
こないだキスされた時がいい例だ。
名前を呼ばれて、気持ちが抑えきれなくなって、キスに応えて……。
課長の名前まで口にして。
あんな事、ダメなのに。
ダメだったのに……流されるまま我慢できなかった。
「優花も俺の事名前で呼べばいいよ。
ここは会社でもないし、今はふたりきりなんだから」
見下ろす課長が、妖美に微笑む。
片手では私の手を軽く押さえつけながら、もう片方の手で私の頬に触れる。
それだけで、微弱な電流が走って全身が麻痺しそうだった。