蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「課長……やめてください……」
迷いながら発した抵抗の言葉は、自分でも分かるくらいに弱かった。
煽ってる。
課長にそう言われるのもおかしくないくらいに。
そして課長は、そんな私の気持ちなんかお見通しで。
きっと、私がまだ課長を想ってる事も、分かっていて。
私が本気で抵抗しないのを分かりながら、私を試してる。
自分の気持ちは妖美な微笑みの向こうに隠して、私だけを暴いて。
課長は、ズルい―――。
「煽り上手なのは、褒められる事じゃないからな」
そう困り顔で微笑んだ課長が、その口で、私の唇を塞いだ。
感じるのは私と同じくらいの体温の課長と……かすかなコーヒーの香り。