蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—
「んぅ……、やめ…っ!」
流されそうになった自分にハっとして、課長の胸を押す。
けど、しっかりと押さえつけられてる今の体勢じゃ、逃げ出すなんて不可能だった。
「……ん…っ」
抵抗する声が、課長の咥内に呑み込まれていく。
入り込んできた課長の舌が、ためらう事もなく私の咥内を撫でる。
少し強引に、丁寧に。
「…ふ、……」
呼吸が苦しくなるくらいのキス。
「優花……。
俺の名前、覚えてる?」
キスの合間、課長が聞く。
こうして、上司になったから覚えてるわけじゃない。
私は……四年前から一度も、忘れた事なんかなかった。
名前も……悠介の存在も。
一瞬も忘れた事なんてなかった。