蜜恋の行方—上司と甘い恋をもう一度—


今日だけだから。
なかったことにしていいから。
明日の朝になったら全部夢にしていいから。

課長の恋人になりたくて……その想いを止められなかった。
もう、気持ちを抑えきれない。

「悠介……好き……っ」

おへその辺りにいる課長が、その言葉に少しだけ顔を上げて私を見る。
恥ずかしく思いながらもその瞳をじっと見つめていると、優しく微笑まれた。

「ん、ぁ……あっ、悠……っ」

直後、今までとは比べ物にならないほどの感覚が襲ってきて、身をよじって抵抗したけど、課長の腕は私の腰を押さえていて逃がしてくれない。
しばらくそれを繰り返して、私が意識すら手離しそうなほどぐったりしているとようやく課長の顔が視界に映る。

「優花……。さっきのもう一度言って」
「あ……好き……。好き……」




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