たとえ愛なんてなかったとしても
「これが韓国の実家で飼ってる猫。
かわいいだろ?」



まだ猫の話は続いていたらしく、携帯の猫の画像をニコニコしながら見せてくれる。


猫の種類はよく分からないのだけど、たぶんアメリカンショートヘアという猫が一匹と、白くて毛がふさふさと長い猫が一匹、よりそうような画像。


なんだか変わった人みたいだけど、猫が大好きなのは伝わってきた。


キツい印象の目が笑うと、まるで猫のように三日月型になるのね。

まるで目がなくなっちゃうんじゃないかと思うほどに目を細めて。

うん、かわいい。



「......かわいいね。
猫の話もすごく興味があるんだけどね?

あなた自身のことが知りたい」



彼の首に手を回して、そして背伸びして首筋にキスをして。

じっと彼の目を見つめる。


ヨンウンさんはしばらく呆然と私の顔を黙って見た後。

何を言われてるか理解したようで、顔を赤くしながら、彼の首に回した私の腕を掴んだ。
< 107 / 559 >

この作品をシェア

pagetop