Second Secret
「帰るぞ。上城、お前今度飯奢れよ」


そう言って先生は私の腕を掴んで引っ張る。

そのまま玄関へ向かおうとする先生。

飯奢れよって、それで解決してしまう先生と上城さんの仲がうらやましかった。


きっと私は、帰ったらお説教をくらうんだろうな。


なんて考えていたら、上城さんはわたしの腕を掴んだ。


「待てよ雅斗。まだ悠梨ちゃんは返せない」

「は?お前何言ってんの」


左腕は先生に、右腕は上城さんに掴まれながら、私は先生と同じことを思った。

作戦はもう終わった、だって先生は仕事を引き受けてくれたんだから。

これ以上、私はここにいる必要はない、と思うんだけど。
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