Second Secret
返信する気なんて起きなくて、そのままケータイを机の上に置いた。

置いたっていうか、八つ当たりした。

だってものすごい音がしたから。


びっくりしてる佐伯くん、私だってびっくりした。

私ってこんな荒っぽい性格だったかな、でもなんか、そうかもしれない。


「...大丈夫ですか?」


恐る恐る聞いてくる佐伯くんの表情は、何とも言えないもので。

ライオンを目の前にしたウサギみたいな、ビクビクしてる。


「ああ、ごめん。さっさと終わらせよ」


その私の一言からの佐伯くんの必死ぶりは、なんだか後々申し訳なくなるくらい。

とにかく早く終わらせようと、パソコンと書類に必死に食らいついてる。

それが普段からできたらな、なんて思うけどきっとそれは無理なんだろうな。
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