Second Secret
「雅斗みたいに家を出ちゃえたらいいんだけどね。私、親の与えてくれた仕事に甘えてるの。結局さ、どっちを取るかなのよね」


そんなの恋愛を取ればいいじゃん、なんて、ただの理想論で。

今の時代、仕事を辞めて再就職するのってきっとものすごく大変だから。


だからこそ、こんなにも悩んでしまうんだ。


「情けないよね、仕事なんか辞めてやるって家を出れたら何の苦労もないのに」


恋愛か仕事か、どっちか選ばなきゃいけなくて。

でもどっちも捨てられなくて。

考えても考えても答えは出なくて。


きっと、ものすごい辛いと思う。


「ごめんなさい...」

「どうしてあなたが謝るのよ」


だってせっかく話してくれたのに、私には何一つできることがないから。
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