蒼碧
私の部屋には、お兄様が置いていってくださった、可愛いキラキラしたお菓子とお人形。

そして、お手紙。



「………」



安芸へ


次、またすぐ帰ってくる。


そのときは、お前の話をゆっくり聞きたい。






お兄様…


ゆっくりとお兄様からの手紙を胸にしっかりと抱きしめた。


お兄様だけが、私に優しい。


それだけで…安芸は、充分幸せです。


安芸は、遙からもらった手紙をそっと小さな箱の中にしまった。
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