蒼碧



「安芸ちゃん、安芸ちゃん」



ねっとりと手を這わせ、体を触るこの人は


お父様と同じくらいの年齢。



「気持ちいい?」



食事中なのにも関わらず、下に手を伸ばしてくる。



「あの…」


「ん?なんだい?」


「食事中ですので」


「僕は君を食べたくて、呼んだんだよ?」



そう言って、下品に笑う男に思わず背筋が寒くなる思いをした。
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