蒼碧



「………っ、」



パンッと頬を叩かれた。


何もしていないのに、お姉様といればこんな理不尽なことは日常茶飯事だ。



「蔵宇都は、私のものなの」


「承知しております」


「…本当かしら?」


「今日のことが気に障ったのなら、もうこんなことはないように…」


「そんなのどうでもいいわ」


「………」



お姉様の話す意図がわからず、眉を顰めた。
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