アタシは元カレに恋をする。
放課後、アタシは堂本君と歩いていた。


「梨々香さ、今度の日曜空いてる?」


「うん。空いてるけど、何で?」


「デート行こう。」


「え、いいけど…」


「バカだなーお前。そういう時は目を輝かせて『うん行く!ありがと』とか言うべきなんだよ」


……よく分かんない。


「まー、あっさりしてる所も可愛いけど♪」


「もう何なの」


「顔真っ赤だぞー?」


二人で笑いあう。


デート、楽しみだなあ。


「駅前集合な」


アタシは笑顔でうなずく。


こうして、アタシの中から博樹の存在は消えていった……



本当に……消えたの…?
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