それでも貴方を愛してる



「…う、ん…。わかった…」


そして、お決まりのこの台詞を私は言う。


これから【美沙】の所に行くんでしょ?

早く、行きなよ…。


「悪ぃ」


葵はそう言うと軽く走りながら闇に消えて行った。


「…行かないで」


そんな私の呟きも闇に吸い込まれて消えてった。


その【美沙】って子は泣いてたのかも知れないけどさ、あたしだって泣いちゃうよ…?


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