それでも貴方を愛してる




女子どもが要を見るなりキャーキャー騒ぎ出した。




「俺だよ、兄貴。もう愛梨のこと泣かせんなよ」




俺は驚いた。


要から愛梨という単語が出ることが。

しかも呼び捨て。




要は愛梨の席に行くと愛梨の鞄を持って先生に何か告げてから出て行った。



「俺がもらうから♪」


不敵な笑みを浮かべながら。


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