【完】結婚させられました!?
どこまでも傲慢な部長を軽く睨んでから
、どうやら休憩に入ったらしい先輩に近
付く。
「せ、先輩……」
先輩は用意されたミネラルウォーターを
喉仏を上下させながら飲むと、チラッと
私を見た。
「……何」
……やっぱり、ご機嫌ナナメな感じ?
「あの先輩……な、なんかあったんです
か…?」
「……心優、ちょっと来て」
先輩は私の質問には答えてくれずに、私
の手首を掴むと、外へと連れ出した。
先輩の歩調は速くて、いつも私に合わせ
てくれてたんだってわかった。
「先ぱっ……」
先輩、速いです、と言おうとした瞬間。
「んっ……!?」