【完】結婚させられました!?
そんなズルいこと認めませんよ、先輩!
むう、と頬を膨らまして先輩を見上げる
ようにして睨めば、先輩は困ったように
笑い。
それから、その大きな手のひらをゆっく
りと伸ばしてきて、私の頭をゆるりと撫
でた。
「わかったよ。来ていいけど、あんま、
見んなよ?」
その顔、弱いんだよな、なんて呟きなが
ら、私の喉の辺りを撫で上げる先輩。
そのくすぐったさと心地よさに、目を細
めていると先輩に笑われた。
「心優、猫っぽい」
そう言いながら執拗に喉元を撫でてくる
先輩にムッとして、その手から逃れる。
「拗ねんなよ、心優」
「……だって先輩が、意地悪だから」
プイッとそっぽを向くと、その視線の先
に大倉を見つけた。