【完】結婚させられました!?
「無理!」
え、即答?
俺の目の前で、俺はこれっぽっちも悪く
ないのに、俺を憎々しげに睨んでくる、
心優。
八月上旬。
もうクーラーがないと絶対に死んじゃう
ような暑さのなか、心優に海でも行こう
かと誘った結果がこれ。
もうほとんど被せるようにして拒否って
きやがった。
「なんで?いいじゃん、別に」
「ぜーーったいに、嫌だ!」
「裕太も翼も誘うから、エロい事はしな
いつもりだけど」
「あ、当たり前だ馬鹿っ!」
俺がそう言うと、ギョッとしたように顔
を真っ赤にさせて思い切り目をみはった
心優。
なんだそれを気にしてたんじゃないのか
。
そりゃね、二人きりだったらちょっぴり
エッチなイタズラもしちゃうけど。