【完】結婚させられました!?





そういえば、綺羅ちゃんの彼氏さんも、
大学生だったっけ……。



「……そっかぁ」


「寂しいのはわかるけど、我慢しな。ね
?」



よしよしと、宥めるように綺羅ちゃんに
頭を撫でられて渋々頷くと、



「んじゃ、俺とデートしようぜ」



どこからかそんな声が聞こえて、見上げ
れば、ニヤッと笑った大倉が居た。



「え……、大倉と?な、なんでよ」


「俺も暇だから」


「別に私は暇なんかじゃ───……」


「んじゃ、言い方変える。俺がお前と、
デートしたいから」


「っ、」



ストレートに言われるのは、困るし、苦
手だ。



だってはぐらかすことが出来なくなるか
ら。





< 397 / 419 >

この作品をシェア

pagetop