【完】結婚させられました!?




真剣な想いに、中途半端な想いは、ぶつ
けられないから。



「……頼む」



そんなに懇願するように言われたら。



「……わかった」



断るなんて出来ない。



それから、放課後になると、大倉が私を
下駄箱で待っていて。



大倉と二人で校門を潜った所で、不意に
右手を、大倉に握られた。



「な、なに!?」


「んー?手ぇ繋いでんの」



それは見ればわかるけれども!



「な、なんで……」



なんで手なんか握るんだ。そんな必要、
無いでしょうに。



だけど大倉は、ふわっと微笑むと。





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