【完】結婚させられました!?
「……っか、からかうの禁止!」
どうにもその色気に耐えきれなくなった
私は、アホみたいに顔を真っ赤にしてそ
う叫ぶと。
ドンッと音夜君を突き放して、二階にか
け上った。
クスクスわらう音夜君の声が聞こえてき
てなんだかちょっぴり悔しかった。
───翌日。
五分前には駅につくようにしたのに、も
う先輩は立っていて。
……ていうか、なんなんだろう。
この遠目からでもわかるくらいのあのイ
ケメンオーラは……。
先輩は遠くからでもわかるくらい、なん
かかっこよくて。
すれ違う女の子がチラチラと先輩を見て
く。
そこに突っ込んでいくのはなんとなく気
が滅入るというか。