優等生なキミの危険な誘惑

「凛ちゃんっ…!」



そのことに気付いたわたしは、慌てて彼女を抱きしめる。





「だ、大丈夫…
嫌なこと思い出しただけ…だから」




そう言って真っ青な顔で無理に笑顔を作る凛ちゃんを、とても見ていられなかった…。






彼女は、



実の親に虐待を受けていた…。




と言っても小さい頃のことで、
今は叔母さんの家に引き取られて幸せそうに暮らしている。





だけど、時々虐待されていた事を思い出したりして発作などを起こしていた。





わたしも中学の時から仲良くなってそれを知ってから、凛ちゃんの支えになりたいって思ってずっと側を離れなかった。





今も、虐待されたときのことを思い出して軽い発作を起こしているんだろう…。






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