そんなあなたは先生でした…(下)

舞花side


「お嬢ちゃん、射的やってかないかい?
ほーら可愛い人形もあるよぉ?」


出店を歩いていると、
射的屋のおじさんに声をかけられた。


人形?


あ、うさぎだっ!


あたしうさぎ好きなんだけど……


でも、恭哉くんに子供っぽいって
思われたらなぁ。


「やる?」

「え?」

「おじさんっ、300円ね!!!」

恭哉くんは、おじさんから道具を貰い
人形を目掛けて弾を撃つ。


片方の目を瞑り、
腕を構えて撃っている姿はあまりにも素敵すぎる。


「うっしゃー!!!」


ガッツポーズをしている。


「ほら、うさぎの人形。
好きなんだろ、こういうの」


手にポンっと乗っけられた人形。


「熱いねぇ、お二人さんっ」


おじさんに冷やかされた。


「あ、いやっ」

「あんまり言わないでくたさいよー。
彼女照れ屋なんですっ。
まぁ、そこが可愛いんだけどなー」


私が否定しようとしたのに、
わざと肯定して自分を冷やかしの種にした。


「次はどこ行くかー?」


あたしは貰ったうざぎちゃんを
両手で抱きしめて歩き始めた。





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