そんなあなたは先生でした…(下)

3年になってもどうせ変わらない。

話しかけても無視されるだろうから友達なんてできないんだろうなぁ…。



そう思ってた。



だから、誰かに挨拶するわけでもなく、
ただ静かに新しいクラスに行って自分の席に着いた。



隣は可愛い女の子だった。


こげ茶色の胸くらいまでのロング。
目が大きくて唇がさくらんぼ色。
その子が笑うと周りにお花が見えるような可愛い女の子だった。


前の席の男子と話している。


前の席の男子は………


茶髪でワックスで盛られている髪型。
制服を今どきに着こなしていかにもチャラそう。

クラスの女子たちはキャーキャー言ってる。


それもそのはず、
チャラくても顔がかなり整っていたから。

いわゆるイケメン。


でも、あたしは怖くて仕方ない。







< 32 / 361 >

この作品をシェア

pagetop