そんなあなたは先生でした…(下)
「みんな、僕はすごく嬉しい。
こうやって涙を流しているみんなを見ると、そんなにこのクラスを好きでいてくれたんだなぁって。
そう思える。
僕にとっては初めての卒業生。
実は不安でいっぱいだった。
責任を感じない日はなかった。
でも、
みんなが俺を支えてくれた。
教師は教える立場なのに、
みんなから教わったことが沢山ある。
そんなみんなに最後に……」
俺は黒板にチョークである漢字を
二つ書いた。
それは、
“辛”と“幸”