【完】1mの距離
 「あー。呼び出した理由だっけ?それはねぇ、これだよ。」


 えっ!?


 暗くてよく見えないけれど、里奈ちゃん以外の人の気配がする。


 ザッ


 そんな音が聞こえたと思ったら、私はマットに倒れこんでいた。


 頬が燃えるように熱い。


 「はっきり言って、ウザい。」


 さっきの声とは、似つかない冷たい声。


 「幼なじみだってだけで、側にいてさ。」


 私の前には、5人の女子達。


 そこからはもう、何が何だか…。


 抵抗しようにも、相手が5人もいればそれもできない。


 ただ、ひたすら殴られ蹴られ…。





 助けて…。け…ん……。





 私は意識を手放した……。





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