恋愛指導は秘密のくちづけで
近藤さんは実施要項を読み上げる。担当している教室と担当者が呼ばれる。


構内は基本的に事務所内の社員で試験監督が構成されているが、控えとして万里くんとツッキーもいることになった。


控えの人は試験前、試験中に何かあるかどうかを見回る担当だった。


わたしは塾構内で教室監督としてひとつの教室をまかされた。


試験時間10分前になったので、前日にセットしてあった問題用紙と回答用紙を持ち、四階の教室に向かう。


80人くらい収容できる教室は満席で、受験生たちは各々しゃべったり、問題集を読んだりしていた。


中に入ると、生徒たちの視線を感じるが、教壇に立つ。


受験の科目、時間など必要事項を黒板に書き、問題用紙と回答用紙を配りはじめた。
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