恋愛指導は秘密のくちづけで
「はぁー、間に合ったぁ」


かちゃん、と高校の棚の隣からタイムレコーダーを押す音がした。


わたしは顔をあげ、音をする方向へ振り返った。


茶色でさらさらした短髪。


細身のデニムのパンツ、白いTシャツの上に水色の半袖のシャツを羽織っている。


掘りが深く、わたしよりも背が高い。


どこかの男性モデルでもできそうな顔をしていた。
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