恋愛指導は秘密のくちづけで
資料室の中に入る頃には、もう日は傾いていた。


昼間の暑さを残しながら本からにじむ紙のにおいが部屋をつつむ。


相変わらず足元には茶色い紙でつつまれた過去の資料や塾関係の資料で端から端まで積まれてあふれている。


それを片付けているときに、ドアをノックする音がした。


扉をあけると、万里くんがその場に立っていた。
< 252 / 263 >

この作品をシェア

pagetop